や〜よ
柳原三佳 他 実録 示談ビジネス 宝島社文庫
「判決ではなく、なぜ示談なのか?」本書に登場する、ある弁護士は、この問いに「事件当事者双方が生き延びることができる、幸福になれる」と答えている。我々の社会に根ざした紛争解決の手段「示談」はしかし、その効用について、これまで正しく評価されてこなかった。交通事故、医療過誤、リストラ、破産。様々な事件の表裏で活躍する示談交渉人。その知られざる素顔と類まれなる交渉力のすねて!
米山公啓 医者の個人生活365日 集英社文庫
12月31日 救急当直に行くことになった。年末年始はペイ(給料)がいいので「俺にやらせてくれ」と引き受けてしまった。1.5倍のハネマンになるからだ。11月6日 仲間の女医の結婚式。12月3日 夕方、講義。老人医療の話をしたら、学生たちはポカンとしていた。時には、医者であることに限界と疑問を感じながら、その理想を求める多忙な生活を、ユーモラスに描く、書き下ろしエッセイ。
吉村作治 大ピラミッド 新たなる謎 講談社+α文庫
いつ、だれが、なぜ、どうやって。こんなシンプルナ疑問こそが、大ピラミッドに関してはもっとも困難なものであり、世界の七不思議の筆頭にあげられてきた。現地調査100回を超える著者が自分の目で確かめ、ひとつずつ明かしてきた小さな謎、定説のウソ。さらに、紀元前2600年建造の大ピラミッド探査に電磁波レーダーシステムを導入して初めてわかった未知なる空間の存在とは?「大ピラミッドはクフ王の墓である」説を覆し、今までにない視点で、つきない謎に果敢に挑む!
矢貫隆 救えたはずの生命 小学館文庫
アメリカでは50%を超すといわれるDOA患者の救命率が、日本では10年でわずかに3%から6%へと伸びたにすぎない。DOA(DEAD ON ARRIVAL=心配停止)状態に陥った重傷・重症の患者が次々と運び込まれてくる救急センター。その最前線、日本医科大学付属病院救命救急センターを中心に、10000時間もの取材を積み重ねて日本のERをルポルタージュし、日本の救急医療問題の所在を照らした画期的な作品。
山登義明 もう一度投げたかった 幻冬舎文庫
変化球を決め球にする投手が多いプロ野球の中で、150キロを超える直球で勝負を挑んでいった広島カープの津田恒美。しかし絶頂期に悪性脳腫瘍に冒され、32歳の若さで亡くなってします。短すぎた野球人生に隠された激しい闘いの日々を、最愛の妻、チームメイト、対戦したライバルたちが証言するドキュメント。津田よ、勇気と感動をありがとう。